再出発のFXブログ

10年以上の負けトレーダーが再起をかけて勝負する記録

伝説の投機王 リバモア 天才トレーダーはなぜ破産したのか・・

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実を言うと、先日大負けをしました。

ハイレバでナンピンラッシュ・・でそのままロスカットに。

-12万8083円・・

口座のお金がほぼ全部吹っ飛びました。

 

嘆きのツイートです。

 

 

翌日、こんなツイートをしました。

かなりメンタルにきていましたね。

何回目でしょうか・・・。

同じ負けパターンです。本当に自分が嫌になってきました。

 

大負けした翌日、色々な本や、動画を見直してみました。

このままではまた同じことを繰り返してしまう・・

そういう危機感がありました。

もうやめようか、頭をよぎりました。

 

「でもあの人に比べれば大した事ないよな」

思い出したのはアメリカの伝説の投機王リバモアです。

 

4度の破産。

しかし彼は不死鳥のように蘇り、相場に復帰、伝説を

残してきました。

 

今回はそんな伝説の投機王リバモアの人生を描いた

「欲望を幻想の市場 伝説の投機王リバモア」

をご紹介したいと思います。

物語としても、面白いし、トレーダー達には役に立つ言葉が

ちりばめられています。

 

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ジェシー・リバモアとはどんな人?

この本の主人公であるジェシー・リバモアは実在した人物です。

アメリカの伝説の投機王として尊敬されているトレーダーです。

 

彼は貧しい農家の子供として生まれます。

貧しさを嫌い、リバモアはお金持ちになろうと決意します。

 

そして15歳の時、証券会社で黒板書きの仕事を始めます。

黒板書きとは、お客が叫んだ値段を記録する仕事らしいです。

その仕事をしている時、リバモアは株の値段の動きに興味を持ちます。

 

バモアは数字に天才的に強く、ほどんどの値動きを暗記していました。

いつしか、仕事中に株価を予想するようになります。そして予想が当たっているかどうかノートに記録し検証していきます。その予測は驚くほどの精度がありました。

 

そのうちに、彼自身がトレードすることに。

ただ当時はおお金持ちしか投資ができなかったので、合百(ごうひゃく)

と呼ばれる株価の上げ下げでお金をかけるとばく場に出入りすることになります。

 

そこで全米中の合百から出入り禁止になるほど利益を上げていきます。

 

バモアがもし現代に生まれたら、「スキャルピング王」として

巨万の富を簡単に作れたでしょうね。

その時代、紙に値段を書いて、店員に渡し、注文を執行してもらう。

そんなタイムロスがあるにも関わらず、かなり勝っています。

パソコンでクリック一つで注文できる現代なら、とんでもなく勝つでしょう。

 

合百を出入り禁止になったリバモアはニューヨークに。

そこでも大当たりする。

サンフランシスコ大地震で大金を稼ぎ、

1907年の恐慌ではじめて100万ドルを

稼ぎだします。

バモア自身はこだわっていなかったようですが、

世間の目は完全に「空売り」して大儲けする奴というイメージに。

 

でもなんかそれがかっこいい。

売りって利益になるスピードも速いし、僕もショート好きです。

 

この小説にはないが、「暗黒の木曜日

世界恐慌の引き金になった日・・・

今でいうリーマンショックみたいなものでしょうか。

彼はその日が来るのをなんと予測し、売りを仕掛けていきます。

そして木曜日・・・急降下する市場・・・

バモアはなんと1000億円相当の利益をこの相場で手にします。

すごい。

 

そんな天才も私生活では3回離婚しています。

そして4度目の妻に

「自分の人生は失敗だった」

と書き残し、ピストル自殺を遂げるのです。

破産も4回しています。波乱万丈の人生だったようです。

 

 名言集

本書にはトレードのヒントとなるような言葉が

沢山あります。そのいくつかを紹介します。

 

決闘を次の日に控えている男の話だ

男の立会人が聞く、「君は射撃がうまいのかね?」

すると男は「もちろんだ、20歩離れたところから

ワイングラスの足を打つことが出来る」と、こともなげに

答えた。しかし、立会人は

「それは素晴らしい。しかし、そのワイングラス氏が君の

心臓にピストルの照準を合わせていても撃てるのかね?」

 

 この話の教訓は「いくらデモトレードで上手くいっても、お金がかかった

トレードではそうはいかない。」

といったところでしょうか。たしかになあと思いました。

 

投機家の最大の敵は自分のなかにいる。

人間の本性として、人は希望と恐れとは無縁ではいられない。

相場が思惑に反して動くと、今日こそ運の悪い最後の日で

あってほしいと願う。そして、結局、こうした望みを排除して

いれば免れた損失をも被る羽目になるのだ。

そして逆に相場が思った通りに推移すると、今度は翌日には

流れが逆転して含み益がふいになるのではという恐怖にかられ、

機を待たずに手仕舞う。恐怖のために、本来最も受けられるはずの

チャンスを逃してしまうのである。

 

この時代でもやはりトレーダーは欲(希望)と恐怖に支配されているのですね。

本能といってもいいこの感情と、どう向き合うか。

それが勝てるトレーダーとなる第一歩でしょうね。

 

相場ほど歴史が繰り返されるものは他にはない。

相場も、人間の本質も変わらないのだ。

 たまにチャートパターンを否定する意見もありますが、

何度も何度も、同じ動きを過去チャートを見ると発見できます。

相場は繰り返すもの。なぜなら相場を司る人間の本質が変わらないから。

 

なぜリバモアは失敗したのか

そんな天才相場師リバモアもやがて相場に敗れます。

そして自殺・・・

 

なぜそんな天才が破産するのか?

 

あるパターンがありました。

「大勝した後に、過剰な売買をして資金をふっとばした」

あとがきにこう書かれていました。

 

規模は全く違いますが、今回僕が吹っ飛ばしたトレードも

まさにこの状況でした。

 

トレード再開で順調に勝ちを積み重ねていました。

連勝が続いていたところでした。

そしてハイレバの過剰トレードをしてしまいました・・・

 

資金量の少ない自分でさえ、調子にのって大金をかけて

しまうのです。

バモアのように数億円を稼ぎだしていたら、

自分が神のように感じたとおもいます。

自分は間違わないという全能感で満たされていたでしょう。

 

相場はだれにもわからない。

 

ちょっと勝ったからといって、調子に乗ってはいけない。

その先には積み上げた利益を吹き飛ばす落とし穴があいているのですから・・・

 

 

古い本ですが、相場での考え方、名言がたくさん載っています。

小説ですので、とっても読みやすいです。

読むことでトレーダーとして一つ成長できるでしょう。

 

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